エンタメ生物学

【エンタメ生物学】公園のダンゴムシのおしりを見てわかること。奥が深いダンゴムシの世界!

 

2歳児の子どもと一緒に公園に行くと、

ダンゴムシを見つけては手に乗せたり、つついて丸くのを眺めて遊んでいます。

 

私も小さい時、よくダンゴムシに夢中になっていましたが、

子どもってホントにダンゴムシ好きですよね!

 

あまりにも身近すぎて、

実はいくつか種類があることに気づいていない人が多いです。

 

今日は、

そんな身近なダンゴムシのおしりを眺めて

それぞれのダンゴムシのルーツをたどってみませんか?

 

ダンゴムシを同定できれば、

お子さんから羨望の眼差しをうけるかもしれませんよ笑。

 

 

日本にいるダンゴムシは3グループ

 

日本には3つのグループが存在しています。

 

  • オカダンゴムシ
  • コシビロダンゴムシ
  • ハマダンゴムシ

 

この中で、

ハマダンゴムシは名前の通り、海岸付近の砂地に生息しており、体も白っぽく。世間一般に思い浮かべるダンゴムシとは少々違いますね。

 

今日は、より身近な

 

  • ・オカダンゴムシ
  • ・コシビロダンゴムシ

 

に焦点をあててみましょう!

 

 

見分け方は”おしり”

 

オカダンゴムシとコシビロダンゴムシは、姿形はよく似ています。

 

しかし、すこしつついてカラダを丸ませて、

おしり(腹尾節)を観察すると、意外と簡単に見分けることができます!

 

簡単なので、ダンゴムシを見かけたら、

お子さんと一緒にやってみると楽しいですよ!

 

絵にするとこんな感じ!

 

 

 

オカダンゴムシは、

おしり(腹尾節)が三角形

 

コシビロダンゴムシは、

おしり(腹尾節)が台形

 

そして、この2種類の好む環境やルーツをたどると、意外な発見があって面白いです!

 

 

あなたの身近なダンゴムシはどっち?

 

さて、オカダンゴムシとコシビロダンゴムシですが、この2つのグループは生息地が異なります。

 

ポイント

オカダンゴムシ

人間の近くの環境が好き!

市街地、草地、果樹園、水田、植え込み、落葉広葉樹林、照葉樹林など

コシビロダンゴムシ

自然が大好き!

照葉樹林、雑木林など

この棲み分けがどういう理由なのかは、分かってはいないのですが、都会派のオカダンゴムシ、自然派のコシビロダンゴムシという構図ができています。

 

そんなわけで、

都市部の公園で見かけるダンゴムシは、だいたいオカダンゴムシであることが多いです!

しかし、自然度の高い公園や森林だったら、少しだけレア度の高いコシビロダンゴムシを見つけられるかもしれません!

 

 

日本生まれと地中海生まれ

 

わたし達がよく公園で目にするダンゴムシはオカダンゴムシであることが多いのですが、

このオカダンゴムシ、実は、地中海生まれの外来種なのです!

オカダンゴムシは地中海沿岸原産でして、いまや世界中に分布しています。日本には、明治から大正時代に帰化した外来種といわれているんです。

貿易が盛んになったタイミングで住み着いたんですかね!

 

一方、

 

コシビロダンゴムシは日本生まれの在来種と考えられています。

 

実は、この2種類ルーツが全然違ったんですよ!そんな2種類が場所によっては、同じ場所で見かけることもできるので、生物の世界は面白いですね!

 

 

 

さて、今日はダンゴムシについて、

ほんの少しだけ掘り下げてみました。

普段、ダンゴムシの存在は認識してても、その背景はなかなか知らなかったりしますが、ほんの少しダンゴムシのおしりに注目してみることで、見える景色が少しだけ変わりませんか?

子どもに自慢できる小話になれば幸いです。

 

さあ、選択しましょう!

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