もし子どもが化石を発掘したいと言い出したらどうします?
化石が出る地層なんて、かなり危険が伴います。
小さい子どもを連れて素人ができるようなことではありません。
フィールドワークは現実問題、難しいでしょう。
これは、ひとつの代替案としての選択肢なんですが、
まちなかでも博物館以外で化石を楽しむことができる場所があります。
それは、デパートや駅。
化石を探しに、東京の街をぶらぶらするのもいいもんですよ!
化石を探しにデパートってどういうこと?
わかりやすくデパートって言い方をしましたが、
実は探すのは大理石です。
デパートって、大理石がふんだんに使われていることが多いので、
結果として、いい化石発見場所になるということです!
大理石は化石の宝庫
そもそも大理石とは?
大理石(だいりせき、英: marble, マーブル)とは、石灰岩が変成作用を受けてできた粗粒の方解石からなる岩石のこと。岩石学では「結晶質石灰岩」と呼び、変成岩の一種と位置付けている。
「大理石」は石材としての呼称であるが、変成作用を受けていない石灰岩(化石を含む場合あり)や、蛇紋岩などもそう呼ばれる場合がある。(Wikipedia)
なぜ大理石に化石が含まれているの?
上記の説明で、大理石が石灰岩の一種ということがわかりました。
この石灰岩というのが、
石灰質(炭酸カルシウム)の殻や骨格をもつ生物の遺骸が堆積してできたものなんです。
場所にもよるのですが、
例えば、ドイツ南部で採掘される石材であるジュライエローは、約1億5千年前の海底の痕跡が堆積されたものです。
当時はジュラ紀で、暖かく浅い海であったことと考えられています。そのため、アンモナイト・二枚貝・サンゴ・ウミユリなど、様々な生物の化石を見つけることができますよ!
東京の大理石スポット
記事の見出しを”まちなかのデパート”としたのですが、
一番大理石が見つけやすいので、そう書きました。
上記にもあるように、大理石があれば化石を見つけられる可能性が高いです。
そのため、お近くのデパート・駅などの壁に大理石が使われているのであれば、まずはそこを探してみてはいかがでしょう?
私も小さいときから、大理石があるとなんとなく化石を探してしまうクセがあります。
ただ、この遊びは謎解きゲームや推理小説に近いものがあると考えています。
自分の力で探してみたり、たまたま偶然出会った大理石で見つけたり、そういう体験が後々宝物になります。
ここでは、ヒントだけ情報提供いたします!
三越前駅
これは超有名なので、とっかかりの代表例として、
日本橋三越本店HPのリンクも貼らせていただきます。
詳しくは、コチラ。
しかし!
それ以外にも、たくさんありますよ。
東京メトロ銀座線三越駅の改札から出てすぐ地下道を要チェック!
東京駅
JR東日本のお客様相談室の近くには、サンゴや巻き貝が隠れていますよ!
日本橋高島屋も超有名スポットです!
ここはイタリア産の大理石が使用されているようです。アンモナイトの化石もくっきり見えますよ。もし場所がわからなければ、コンシェルジュの方が優しく教えてくれます!
丸ビルの地下も大理石がたくさん使われています。アンモナイトの他にもベレムナイト(イカみたいな形の頭足類)の化石を見つけることができますよ!
オアゾの地下にもたくさんのアンモナイトがいるので、探しがいがありますね!
あと、忘れてはならないのが、KITTE前地下広場!
ここにはトルコ産の大理石が使用されています。サンゴの化石を見つけやすいです!
銀座駅
まず、東京メトロ銀座駅の改札出てすぐの柱に注目です!厚歯二枚貝の化石がいっぱいあります!
駅構内にもあるかも!?
新宿駅
私のおすすめは、小田急百貨店新宿店!
床や壁にたくさんの大理石が使われているため、アンモナイト・ベレムナイトなど、複数発見できます。
床の化石を発見すると、「あ!いつも踏んでいたのね笑。」ってなります。
まちなかの化石探索に興味が出ましたか?
子どもと一緒に壁や床に注目して歩いてみるのもいい経験です。それに、これから夏本番、室内で化石探索ができるなんて、涼しくていいですよ!
まずは、読者のみなさんが見つける体験を後押ししたいため、化石が確実にある場所はボカシて伝えています。ここにあったよ!なんて、報告いただけたらうれしかったりします。
この夏、楽しい思い出がひとつでも多く出来たらいいですね!
さあ、選択しましょう!