手ぬぐいの素晴らしさを私は伝えたい!
みなさんにとって、手ぬぐいは身近な存在でしょうか?
- 観光地のお土産屋で見た!
- 剣道やってたとき、頭に巻いていた!
- 祭りのとき、使った!
など
もちろん存在は知っているし、一度は使ったことがありますよね。
しかし、
普段使いしているか?と問われると、
以外と少ないのが実情です。
いまでこそ、私も手ぬぐいのヘビーユーザーですが、
染色作家の妻というキッカケがなければ、その存在を見過ごしていたかもしれません。
今回は、手ぬぐいの魅力について、語りたいと思います。
手ぬぐいのメリット
一番の魅力は、”乾きやすい”ということです!
これにつきます!
手ぬぐいをイメージしていただきたいのですが、
生地の両端がどうなっているか、思い出せますか?
切りっぱなしです。
ここが、ハンカチと異なる特徴でもあります。
ちゃんと縫製してくれよ!って思う方もいるでしょう。
しかし、これこそが”乾きやすい”の肝となっているのです。
理科の実験でも出てきた言葉、毛細管現象の原理がそうさせます。
毛細管現象
毛細管(非常に細い管)の中を水が移動していく現象
管という言葉が使われていますが、
布でも発生する現象です。
そもそも、布は細い繊維を縦糸と横糸を交互に織り上げたものです。布の細部を見てみると、経糸と横糸の間には隙間が多くあります。この細かい隙間が毛細管として働き、水を吸い上げます。
そして、切りっぱなしとなっていることで、
両端の密度は小さくなっています。密度の小さい箇所から乾燥が始まり、全体が乾いていきます。
ここで、毛細管現象により、生地の中の水分がどんどん両端に移動することになるため、乾燥の時間は飛躍的に早くなります。
つまり、両端が縫製してあるハンカチと比べ、手ぬぐいの構造が非常に乾きやすいのです。
ちなみに、私は会社で手ぬぐいを使うたびに、
デスクチェアの背もたれに掛けておきます。
すると、30分もすればサラッと乾いていますね!
切りっぱなしだと、ほつれない?
手ぬぐいが切りっぱなしのため、
”ほつれ”の心配をされる方もいます。
普段使いにほつれたものをつかうのは、いかがなものか、ということでしょう。
大丈夫です!
手ぬぐいを新しく購入して、すぐは横糸がどんどんほつれてきます。
しかし!
洗濯をするたびに、生地の目が詰まっていくので、ほつれは止まります。だいたい生地の端から1cmほどで止まりますね!
ほつれが止まると、縦糸がフリンジのようになるので、さわっていて気持ちがいいです。
洗濯するたびに、育っていく手ぬぐいに愛着をもつことでしょう!
乾きやすく、かさばらない手ぬぐいはミニマリスト向き
乾きやすいということは、
モノとして、機能の回復が早いということです。
1つのモノで短時間のうちに機能をたくさん使用することができるのですから、少ないモノで多くのメリットを享受できるということです!
ほら、ミニマリズムです!
そして、かさばらない。
これは説明するまでもないですね!
収納スペースを最小化できます!
いま、日本の手ぬぐい産業は元気がない
これだけ手ぬぐいが素晴らしいのに、
日本全国でみると、産業としてあまり元気がありません。
染色作家の妻から話を聞くに、
染色工場がどんどんつぶれていっています。
正直かなしいです!
現代の生活を豊かにできるポテンシャルをもつ手ぬぐいをもっと知ってもらい、そして、使ってもらい、日本の手ぬぐい産業がもっと元気になれば嬉しいです。
こんど街中で手ぬぐいを売っているのを見かけたら、
試しに買ってみてはいかがでしょう!
乾きやすさにビックリしますよ!
さあ、選択しましょう!