こんにちは、日和見フィヨルドです。
私の人生の目的(最終的なゴール)である”家族との時間を大切にし、充実した生活を送ること”を
達成するための3つの手段のひとつ”旅”について、お話しします。

旅は最高のエンターテイメント

旅の定義

まず、言葉の定義をしておきます。
旅と旅行のふたつを辞書で比較してみましょう。

 

旅・・・住んでいる土地を離れて、よその土地を訪ねること
旅行・・・家を離れて他の土地へ行くこと

ほとんど同じ意味ではありますが、ニュアンスが微妙に変わってきます。

旅・・・目的地までの過程をより重視
旅行・・・目的地への到達という結果をより重視

『どこかを訪れる』この行動を示す言葉、私はより過程を楽しみたいと思っています。
例えば、目的地までどの交通手段で行くのか、飛行機か船か夜行列車か、それぞれの選択肢を吟味する時間も楽しみたい。
だから、このブログでは、”旅”と表現し、”住んでいる土地を離れて、到達までの様々な選択肢を楽しみ、よその土地を訪ねること”とさせてください。

旅のエンターテイメント性

旅の醍醐味はなんだろうか?
ブログを書くうえで、改めて考えてみました。
私は、旅の醍醐味を次のように結論づけることができました。

 

『予測不能の選択肢による五感の刺激』

旅先での、新しい出会い、絶景、美味しい食べもの、独特の匂い、これらの刺激は、
出発する前には、予想もつかなかった偶然によるものが大きいです。
そして、旅先ではこのような偶然により、想像もつかなかった選択肢が目の前に広げられます。
次から次に現れる新鮮な選択肢によって、日常生活で鈍っていた五感が活性化する感覚こそ、旅の醍醐味です。

強烈なインプット

旅先での数々の選択肢は、何をどう選択するかによって、得られる結果がガラッと変わります。
自分自身の判断が反映された結果を味わえる喜び、そしてRPGゲームのように積み上がっていく経験値は何ものにも代えがたいものとなるでしょう。
しかも、新鮮な体験というのは、得られる経験値も普段の生活よりも大きいはずです。

 

旅するきっかけ

きっかけは、大学1年生の春でした。
この時期、どこの大学も各部活・サークルの新入生歓迎の期間であり、同級生・先輩問わず、やたらと自己紹介することが多い。
この自己紹介で、私は絶望してしまったのです。

 

自己紹介、それは名前・出身・趣味・特技といった情報を相手に伝えることではあるが、
私の場合、趣味・特技に何を言っていいかわからなかった。
頭の中で、果たしてこれは趣味なのだろうか、特技なのだろうか、そんなことを考えているうちに、間が悪くなり時間終了。
そんなことが続いてしまったのです。

自分自身を相手に伝えられないことの辛さ、圧倒的モブキャラ感、この現状を打破するために、
とりあえず”ひとり旅”でもしてみて、エピソードトークできるようになればいいや、そんな思いで旅に出てみたのが最初の一歩でした。

しかし、旅先での五感を揺さぶる新鮮な刺激に、私はすっかり旅にハマってしまいました!
最初の旅先は、台湾の台北でした。
飛行機を降りてすぐに感じた中華料理の香辛料のような匂い!
毎日が縁日のような夜市!
めちゃくちゃ美味い小籠包!
千と千尋の神隠しの世界観、九份の絶景!
旅先で出会った方々との会話!
どれも私の脳をビシビシ刺激してきたのです。

そして、なぜ大学の自己紹介で絶望していたのか、理解できたのです。
それは、『私が自分自身を受け入れられていなかったから』です。

”自分自身を受け入れられていない状態”とは、”自分の好きな物を自分自身が否定している状態”なのではないかと思います。

旅の中で、予測不能の選択肢に対し自分で判断して決めることで、
自分の判断基準に向き合わされます。
自分の判断基準とは、つまり何が好きかの価値観です。

何が好きか、その選択の積み重ねが自分の人生を作り上げていくものだという感覚に気づいた時、
私は自分自身を受け入れられました。
そして、自分の好きを、相手に伝えることができるようになったのです。

旅の効果

ここまで、私の主観的な話をしましたので、少し客観的な視点で”旅”を考えてみたいと思います。
「旅に出ると脳が刺激されるとか言ってるけど、日和見フィヨルドの個人的な性質なだけでは?」こんな疑問もあるかと思います。

 

旅は前頭葉を活性化する!?

脳科学を調べてみると、前頭葉の活性化が関係ありそうです。
前頭葉の中でも、おでこの真後ろあたりに位置する前頭前野は、意思・計画性・記憶・判断などを司る、まさに脳の司令塔と言われる領域です。

 

この前頭前野は、『選択』、『判断』、『系列化』の要素をバランスよく取り入れることで活性化するようです。
旅は、この3つの要素を凝縮しているのではないかと思います。
予測不能の選択肢、状況に応じた判断、限られた時間内で移動する作業効率化、前頭前野を刺激するには最高のコンディションではないでしょうか!?
しかも、ルーティンワークでは、『選択』・『判断』・『系列化』を含んだ行動であっても、活性度合いは小さくなるそうです。
旅から切り離せない”予測不可能”は、活性度合いを高めることにも有効そうです。

私の主張する”五感が刺激される”は、もしかしたら個人の感想かもしれませんが、”脳(前頭前野)が刺激される”は、十分にあり得そうです。

幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合ったときだ
映画 Into the Wildをご存知でしょうか?
この映画は、多くのバックパッカーを魅了し、バイブル的な存在になっている映画です。

2007年に公開された、実話を元にしたアメリカ映画。裕福な家庭で生まれ育ち、大学を優秀な成績で卒業したクリス・マッキャンドレスは、ハーバード大のロースクールへの進学を周りから望まれるのですが、お金や物ばかりを与える両親に疑問を感じ、苛立ちます。そこで、クリスは学資預金を全額寄付し、身分証を捨て、生きる意味、本当の自由を求めてアラスカの荒野へと旅立ちつことを決意。
十分な装備もせず、地図さえ持たずに、単身アラスカの荒野に乗り込んだ主人公が偶然見つけたのは、一台のバス。バスの中には荒野で暮らすのに必要な暖炉や道具がそろっていました。そこで彼は文明から離れたいと切望しながらも、結局は文明の力に頼り、ライフルを使って獲物をしとめ、暖かなバスの中で暮らし始めるのです。

2年にも及ぶ旅の最終目的地、アラスカの荒野でようやく「Happiness is only real when shared(幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合ったときだ)」という言葉へと辿り着いた主人公。

私は、この言葉にハッとさせられました。
極限状態の中で辿り着いた答えが、経験の共有が幸福に繋がる。
考えさせられますね。

私は、旅という最高のエンターテイメントを家族と一緒に経験し、共有することで少しでも充実した人生を送ることができればと思います。

さあ、選択しましょう!

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