こんにちは、家庭にプロジェクトマネジメントの力を導入してしまった者です。
プロジェクトマネジメントという言葉事態、
馴染みがない方が大半だと思います。
ここで、プロジェクトマネジメントのお話をさせてください。
プロジェクトとは?
まずは、プロジェクトときいて思いつくものを挙げてみましょう。
《大規模》
- NASAの宇宙ロケット打ち上げ
- 会社の新製品開発
- 南極探検
《小規模》
- 就活
- 引越し
- 婚活
- 料理
ざっと挙げてみると、いろんなものがプロジェクトであることに気付かされますね。
実は、プロジェクトマネジメントの分野では、
プロジェクトの定義があります。
プロジェクトの定義
独自の製品・サービス・所産を創造するために実施される有期性の業務
これは、アメリカのProject Management Institute (PMI)という団体が制定したものです。そして、この団体はPMBOKというプロジェクトマネジメント知識体系ガイドを発行しています。
実は、プロジェクトマネジメント自体が、
NASAのアポロ計画とともに育ったので、アメリカはプロジェクトマネジメントの本場になるんです。
ただし、上記のプロジェクト定義ですと、
英語の直訳感がいなめないですよね?
もう少し分かりやすく言い換えると、
プロジェクトの定義
次の3つの条件を満たすチャレンジ
達成すべきゴールが決まっている(完了条件)
複数の人間が協力して行う(協力条件)
失敗のリスクが伴う(リスク条件)
条件1 ゴール
プロジェクトとは、ゴールがある有期性(一度限り)の仕事です。
つまり、プロジェクトとは、終わるために努力する仕事なのです。
これが日常業務と異なる点でもあります。
プロジェクトには到達すれば終わりになるゴールが明確にあり、
メンバーはそこにたどり着こうと努力します。
条件2 複数の人間の協力
ひとりで完結するプロジェクトはありません。
ですから、コミュニケーションが非常に大切です。
複数の人間が並行して作業するわけですからスケジューリングも必要となりますね。
条件3 リスクの存在
プロジェクトとは、失敗するかも知れない仕事なのです。
プロジェクトは繰り返しがないので、結果を確実に予測することができません。
だからこそ、はじめからリスクを意識する必要があります。
失敗の恐れのないものは、チャレンジとはいえませんね。
以上、完了・協力・リスクの3条件が成り立つチャレンジを行うことが、
プロジェクトなのです。
プロジェクトマネジメントとは?
簡潔に表すと、
プロジェクトの期待価値を最大化すること
これにつきます。
家庭内プロジェクトマネジメントとは?
プロジェクト、プロジェクトマネジメントを考えてみたところで、
出てくる言葉は”業務”や”仕事”。
全く家庭と結びつかないと思いますよね?
私自身、プロジェクトマネジメントが面白いと感じたのは、
プラント建設会社でプロジェクトエンジニアとして、働いていたときです。
プロジェクトチームの力を最大化する技術を勉強することは、
楽しくて仕方なかったです。
しかし、プロジェクトマネジメントを家庭に向けたら、
私生活がもっと楽しくなるのではないか?
そう思うようになったのです。
家族の満足度を最大化すること
それが、家庭内プロジェクトマネジメントです。
モデルは、EPC contractor
私は、プラント建設会社(EPC contractor)で働いていたわけであるが、
私自身、最も馴染みやすいEPCという形式から、家庭内にプロジェクトマネジメントのいいところを抽出していきたいと考えています。
EPC contractとは
Engineering・・・設計
Procurement・・・調達
Construction・・・工事
これら3つの分野を一括したプロジェクトとして設備建設工事を請負う契約方式です。
家庭内プロジェクトマネジメントとして考えると
Engineering・・・前提条件(方針)
Procurement・・・モノ消費(買い物)
Construction・・・コト消費(体験・経験・家事・旅とか)
こんな風に考えることができました。
そして、忘れてはならないのが、
これらEPC contractを管理するプロジェクトコントロールの分野です。
プロジェクトコントロール
Cost
Schedule
この2つをモニタリングすることで、プロジェクトの進捗状況を把握します。
家庭内プロジェクトマネジメントとして考えると
Cost・・・お金の管理(収入と支出、投資とか)
Schedule・・・時間の管理(家族のイベント、大掃除、睡眠時間とか)
ただし、この2項目は、モニタリングする上では、切り離せない関係です。
プロジェクトコントロールとひとくくりにして考えるほうが、モニタリングしやすいです。
よって、
家庭内プロジェクトマネジメントは、4つのブロックで構成することができます。
- Engineering・・・前提条件(方針)
- Procurement・・・モノ消費(買い物)
- Construction・・・コト消費(体験・経験・家事・旅とか)
- Project Control・・・お金の管理・時間の管理
前提条件の方針はミニマリズム
さて、家庭内プロジェクトマネジメントを実行することに決めたのですが、
どういった方針・コンセプトか、明確にする必要があります。
私がプロジェクトエンジニアであったときの経験から、
プロジェクトに無駄や非効率は許されません。
プロジェクトの期待価値の最大化とは、結びつかないですもんね。
家族との時間を大切にし、充実した生活を送る。
私の目的を輝かせるためには、他を削ぎ落とす必要があると考えます。
以前から気になっていた”ミニマリズム”という考え方が、
非常に相性がいいはずです。
そこで、家庭内プロジェクトマネジメントの設計思想はミニマリズムに設定します。
方針
モノは必要最低限でよい。
その分、経験という行動に注力し、家族の経験値を最大化する。
この方針に沿って、生活してみたいと思います!