私の人生の目的(最終的なゴール)である”家族との時間を大切にし、充実した生活を送ること”を
達成するための家庭内プロジェクトマネジメントの基本方針である”ミニマリズム”について、お話しします。
家庭内プロジェクトマネジメントの中でも、
Engineering(設計)とした、”ミニマリズム”
当然、家庭内では、建築物の設計のような図面などの成果物が明確にあるわけではありません。
だからこそ、設計書のような指針となる方針が必要なのです。
業務上では、設計思想などともいいますね。
そして、この方針をミニマリズムに設定してみました。
ミニマリズムとは
ミニマリズムの定義
最近ミニマリストという言葉をよく聞く機会が増えたのではないでしょうか?
どんなイメージをもちますか?
- 生活するうえで、必要最小限で暮らす人
- 洗練されていてかっこいい
- 世捨て人
- 独房のような部屋に住んでいる人
良いイメージ、悪いイメージ両方の意見がありそうです。
ここでは、言葉の定義をしておきます。
定義
ミニマリズム=”自分に必要なモノがわかっていること、大切なことのためそれ以外を減らすこと”
ミニマリスト=”ミニマリズムを実践する人
イメージが変わったでしょうか?それとも、イメージ通りだったでしょうか?
私が最初に抱いたイメージは、ミニマリスト=倹約家、節約上手 程度でした。
しかし、私はミニマリズムを用いて、家計を見直し支出の最適化を行うことで、お金のゆとりを手に入れました。
実際に、行動してみると、ミニマリズムには支出の最適化以上に、
私の人生の目的(最終的なゴール)である”家族との時間を大切にし、充実した生活を送ること”に直結するメリットが大きくありました。
先に、結論をいうと、
得られるメリットは、
生活のゆとり(時間のゆとり、お金のゆとり、体力のゆとり)
それによって、集中力・行動力を発揮したいときに、発揮できることです。
”ミニマリズム”この言葉の定義と得られるメリットを、
私は自身の経験、様々なミニマリストのブログや本から、この結論に達しました。
ミニマリズムの検証
はたして、ミニマリズムを取り入れると、生活にどのようなメリットがあるのでしょうか?
私がミニマリズムを取り入れたきっかけと体験談を基に、検証してみたいと思います。
学生時代のバックパッカー経験
私は学生時代”旅”に魅せられ、バックパック一つで様々な国を旅するバックパッカーをしていました。
バックパッカーにとって、機動力は最も大切なことと、私は思うのです。
荷物が多いと、それだけで行動が制限されることが多くなります。
例えば、ロッカーに荷物がおさまらない、荷物が大きいと飛行機で預け手荷物にしなければならない、単純に荷物が多いと運ぶだけで疲れるなど、キリがありません。
機動力を高めるには、必然的に荷物をコンパクトにし、必要最小限のモノしか持たないようになるのです。
ちなみに、私が旅の中で最も嫌いなことは、飛行機を降りて、預け手荷物受け渡し場で待たされる時間です。
この時間を無くすためにも、機内持ち込みサイズの手荷物にするのがマストでした。
空港の預け手荷物受け渡し場の例がわかりやすいと思うのですが、
荷物が少ないと一歩踏み出す時間が早くなります。
私がバックパッカーをしていた、2010年代前半はまだミニマリスト・ミニマリズムがメジャーではなく、
私にとって、あまり気に掛ける存在ではありませんでした。
ミニマリストの台頭
私が社会人となった2010年代中頃から、世間でミニマリストの存在感が高まっていきました。
私が影響を受けた著名人を例にしてみると、
著名人の例
- Apple社で活躍されたスティーブ・ジョブズさんの『私服の制服化』
黒のタートルネック、デニム、スニーカーの姿をパッと思い出せる人も多いと思います。
1日の中での考えることを1つでも少なくするためと言われています。
- 女優の北川景子さんの『服は10着程度しか所有しない』
過去のバラエティ番組でこんな発言されていました。
「服はクローゼットに収納できる分しか持っていません。買うなら今捨てられるモノを考える。」
徹底した1 in 1 outの姿勢にシビれたのを今でも覚えています。
2010年代中頃から、なんとなくミニマリストという存在に興味が出て、
『少ないモノで気分爽快に生きるコツ 必要十分生活』たっく さん(大和書房)
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』佐々木典士 さん(ワニブックス)
『ミニマリストの持ちもの帖 家族5人これだけで暮らしてます』尾崎友吏子 さん(NHK出版)
など、読んで勉強しました。
特に、佐々木典士 さんの『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は、ミニマリズムの名著です。
ミニマリズムにご興味がある方に、ぜひおすすめいたします。
本を通じて、私自身もミニマリズムという言葉を定義することができました。
ミニマリズム=”自分に必要なモノがわかっていること、大切なことのためそれ以外を減らすこと”
先のバックパッカーの例で当てはめると、
私にとって最も大切なことは、機動力でした。
”自分に必要なのは機動力(自分に必要なこと)、大切な機動力を維持するため荷物を減らす”
なるほど、もしかしたらバックパッカー経験を通じて得られた感覚は、ミニマリズムに通ずるのかもしれない。
社会人での贅沢経験
ミニマリストを否定的に見る目として、
「生活に情緒がなくて、つまらない人生を送ってそう」といった言葉があります。
私の贅沢経験から、少し検証してみましょう。
社会人になってからは、プラント業界という環境もあり、
社会人1年目から長期海外出張を経験してきました。
海外出張手当もあり金銭的な余裕も出てきて、出張先で先輩と贅沢を経験することも増えました。
例えば、
ニューヨークの和食屋でフグ料理を食べる。1食4万円。
ニューヨークの五番街でブランド品のショッピング。
ドバイの高級ホテルの和食屋での夕食。枝豆一皿3千円。(総額は忘れました)
(海外での和食が多い理由は、長期出張だと恐ろしくなるくらい日本の味が恋しくなるのです)
どれも話のネタとしてはいいのかもしれないけれど、得られる満足度の低さに衝撃を受けました。
しかも、実は五番街でブランド品を買い漁ったのは、私の先輩で、私は買い物しようとしても、
どうしてもブランド品の価格と価値が自分の中で釣り合わず、買い物することができませんでした。
バックパッカー経験で染み付いた貧乏性なのかと思ったのですが、そうではありません。
自分の価値観を逸脱した贅沢は、なんの満足度や幸せに繋がらないことを私は嫌というほど、このとき学んだのです。
選びに選び抜いた自分の少数精鋭のお気に入りに囲まれて暮らしたい、
自分が幸せを感じる基準を明確にして、お金をその基準に沿って使いたい、
そう決心しました。
そして、節約と幸せは両立できると確信しました。
自分の価値観を明確にすることで、自分に必要なモノを理解し、それ以外を削る。
生活に情緒があるかどうかは、自分自身が決めることです。他人ではありません。
ミニマリズムのメリット
私の経験をもとに、ミニマリズムを検証してみました。
まとめると、
ポイント
ミニマリズムのメリットは、”自分の価値観がハッキリすることで、判断基準がブレなくなること”です。
そして、このメリットを利用すると、3つのゆとりで構成される”生活のゆとり”を得ることができます。
生活のゆとり
- 時間のゆとり
モノが少ないため、掃除にかかる時間が短い。モノが少なく、大抵のモノを把握できているため、探し物の時間がなくなる。など - お金のゆとり
自分の価値観に見合わないモノには、お金を使わない。衝動買いがなくなる。固定費(家賃、スマホ代、車関連費など)の削減。その支出、本当に必要ですか?など - 体力のゆとり
モノが少ないため、掃除の手間が少なくなる。買い物にかけていた体力消費を抑えられる。など
そうです、この生活のゆとりこそ、
集中力・行動力を発揮したいときに、資本(時間、お金、体力)を投入できるということです。
読者の皆様にとっての判断基準はなんでしょうか?
判断基準に沿った、とっておきの選択ぜひ教えてください。
さあ、選択しましょう!