移動が制限される今だからこそ、楽しめることないかな?
こんにちは、日和見フィヨルドです。
私の人生の目的(最終的なゴール)である”家族との時間を大切にし、充実した生活を送ること”を達成するための3つの手段のひとつ”旅”について、以前お話しました。
(詳しくは、コチラをご覧ください。)
コロナ禍のいま、海外旅行が厳しい状況の中、家で旅を感じられる”料理”について、お話ししたいと思います。
少し旅について、おさらいします。
旅は最高のエンターテイメント
旅の定義
まず、言葉の定義をしておきます。
旅と旅行のふたつを辞書で比較してみましょう。
旅・・・住んでいる土地を離れて、よその土地を訪ねること
旅行・・・家を離れて他の土地へ行くこと
ほとんど同じ意味ではありますが、ニュアンスが微妙に変わってきます。
旅・・・目的地までの過程をより重視
旅行・・・目的地への到達という結果をより重視
『どこかを訪れる』この行動を示す言葉、私はより過程を楽しみたいと思っています。
例えば、目的地までどの交通手段で行くのか、飛行機か船か夜行列車か、それぞれの選択肢を吟味する時間も楽しみたい。
だから、このブログでは、”旅”と表現し、”住んでいる土地を離れて、到達までの様々な選択肢を楽しみ、よその土地を訪ねること”とさせてください。
旅のエンターテイメント性
旅の醍醐味はなんだろうか?
ブログを書くうえで、改めて考えてみました。
私は、旅の醍醐味を次のように結論づけることができました。
『予測不能の選択肢による五感の刺激』
旅先での、新しい出会い、絶景、美味しい食べもの、独特の匂い、これらの刺激は、
出発する前には、予想もつかなかった偶然によるものが大きいです。
そして、旅先ではこのような偶然により、想像もつかなかった選択肢が目の前に広げられます。
次から次に現れる新鮮な選択肢によって、日常生活で鈍っていた五感が活性化する感覚こそ、旅の醍醐味です。
強烈なインプット
旅先での数々の選択肢は、何をどう選択するかによって、得られる結果がガラッと変わります。
自分自身の判断が反映された結果を味わえる喜び、そしてRPGゲームのように積み上がっていく経験値は何ものにも代えがたいものとなるでしょう。
しかも、新鮮な体験というのは、得られる経験値も普段の生活よりも大きいはずです。
さて、現状はどうでしょうか?
2021年4月時点で、世界はまだまだ新型コロナウイルスと闘っている真っ最中であり、
旅なんて行ける状況ではありません。
旅のエンターテイメントを完全に捨てるのか?
いや!なにか別の形で旅を堪能できるのではないか?
私は料理に行き着きました!
料理こそ、旅の代用
旅のエンターテイメント性を『予測不能の選択肢による五感の刺激』と定義しました。
では、コロナ禍でどのように制限されるか考えてみましょう。
コロナ禍でどうだろう?
旅先での新しい出会い・・・一番ダメ
絶景・・・VRや映像ならOK。でも、それって、TVと変わらないじゃん。
美味しい食べ物・・・調達可能ではある!
独特の匂い・・・料理の匂いであれば、香辛料を工夫すれば味わえる!
そうなんです!
『予測不能の選択肢による五感の刺激』を完全にフォローすることは不可能ですが、
料理の力を借りれば、味覚を中心に、嗅覚や、もしかしたら視覚も刺激することができるんです!
さらに!
味覚が刺激されると、自分の中に眠っていた過去の旅の記憶が蘇ってくることがあります。
忘れていた当時の記憶を料理が呼び起こすことで、旅を二度美味しく味わえるのです。
日和見フィヨルドの例
レシピについては、クックパッドやYoutubeで探すといろいろ出てくるので、
そちらを参考にするといいでしょう!このブログでは、料理が旅につながることを
声を大にして言いたいのです。
スリランカのキリテー
これはコロナ禍において、
私が最初に恋しくなった味です。
キリテーとは、キリテーとはスリランカ式のミルクティーの事です。
インドのチャイとは違います。じゃあ、何が違うのかと言えば「スパイスが入らない、煮込まない」ということです。
家でも簡単に作ることができます!
そして、自分でキリテーを作って飲んだ瞬間、
忘れかけていたスリランカでの思い出がフラッシュバックしてきたのです。
思い出
キリテー、毎日飲んだなぁ
その中でも、スリランカの古都キャンディの喫茶店で飲んだキリテーは最高だったなぁ
喫茶店は、蒸気でもくもくしてたなぁ
その数日後、ヌワラエリヤって紅茶の産地に行ったら、気候が全然違って、震えるくらい寒かったんだった。
温まるために、ボロボロのレストランで飲んだキリテー、泣きそうなくらい温かかったなぁ
あのとき出会ったみんな元気かなぁ
一杯のキリテーによって、味覚が旅の記憶を呼び起こして、
スリランカで過ごした色鮮やかな日々をまた楽しむことができました。
スリランカ・アヌラーダプラのカレー
古代遺跡が建ち並ぶ街、アヌラーダプラ。
遺跡好きの私としては、最高の街でした。
そんな街で、私はスリーウィーラーの運転手と仲良くなったのです。
晩ごはんを一緒に食べようとなり、
運転手の家でカレーを作ることになりました。
買い出しで、一緒にマーケットに行って、
ジャガイモ、インゲン、トマト、ココナッツミルクなど、買ったような気がします。
思い出
運転手の家は、こじんまりとしていて、夜スズムシのような虫の鳴き声がうるさかった、
爆音でスリランカミュージックがかかっていたなぁ。
スリランカでの記憶をたどりながら、スパイスをまぜまぜ、日本でカレーを作っていると不思議な気持ちになります。
出来上がったカレーは、あのとき食べたカレーとは全然違ったと思います。
(ココナッツミルクを入れなかったし)
だけど、私の中では、日本でスリランカのことを考えながら作ったカレーで、
たしかに記憶がつながったのです。
アメリカ・テキサスのガンボ
これは、社会人になって最初の海外出張先での思い出です。
アメリカ・テキサス州ヒューストンで施工管理していたのですが、
初めての海外出張ということもあり、心身ともにハードでした。
思い出
ハリケーンの影響や雨の多い土地柄、工事の進捗がなかなか上がらない。
現場には、鬱々とした空気が流れることもありました。
そんなとき、現場で共に働いていたアメリカ人メンバーがよく買ってきてくれたのがガンボでした。
「まぁ、ガンボでも食って、元気だそうぜ!」そう言って、差し入れをくれるのです。
ボロボロ、ドロドロになった身体に、ガンボの温かさが染み渡る感覚を鮮明に思い出すことができます。
ガンボは、メキシコ湾岸一帯に浸透しているケイジャン料理の代表格です。とろみのある濃いスープで、肉(チキンやソーセージ)やエビ・カニ、野菜はセロリ・オクラ・ピーマン・タマネギが入っています。
伝統的にガンボは、白米にかけて食べることが多いです。
私がよく食べたガンボも白米にかけて食べていました!
カレーやシチューの立ち位置ではないかと思います。
ケイジャンシーズニングとトマト缶があれば、カレーと同じような調理なので、簡単にできます!
家でガンボを作っていると、あのときの悔しい気持ちや楽しい気持ちを思い出しますし、
砂ぼこりの感覚や溶接のにおいまで、思い出します。
そして、何度ガンボを食べたことかわかりません。
既に、私のアナザースカイならぬ、アナザーテイストになったんじゃないかと思います。
アメリカ・ドミノ・ピザのペパロニ
おいおい、急にジャンキーだな、しかも自炊じゃなかったのかよ!って思うかもしれませんが、
思い出の味ということで、リストアップさせていただきます。
思い出
これもヒューストン時代の思い出なのですが、
現場で夜残業していると、同僚のアメリカ人が差し入れで大量のピザ(ドミノ・ピザ)を買ってくれたのです!
本当に嬉しかった!
そして、なぜか毎回ペパロニなんです!
大量のピザなのに、全部ペパロニなんです!
美味しいからいいんですけどね笑。
ペパロニって、タートルズが食べているやつです。
私の世代は、子どもの頃TVでタートルズのアニメが放映されていたので、
より身近な存在です。
みなさん知っての通り、めちゃくちゃ美味いです!
帰国してから、ドミノ・ピザに行く機会が増えましたね。
お持ち帰りだと、お得に買えるので、お近くの人は利用するといいかもしれません。
ピザを囲むと、不思議とみんな笑顔になるんですよね。
ヒゲ面の満面の笑みが思い出されます。
みなさんの思い出の味はなんですか?
海外旅行、国内旅行、出張、どこかを訪れて味わった思い出の料理が
読者のみなさんにもきっとあるはずです!
移動が制限されるこんなときだからこそ、
いま一度、思い出の味を口にしてはいかがでしょうか?
きっと、思い出の”あのとき”の記憶が鮮明に蘇ります。
記憶を呼び覚ますことで、旅を反芻(はんすう)して味わうのも楽しいのではないでしょうか。
読者のみなさんの思い出の味、よかったら教えて下さい。
さあ、選択しましょう!